韓国の箸はなぜ金属なの?
韓国の箸はなぜ金属製?王族の歴史や韓国ならではの食文化から、その背景をたどります。日本の箸との違いや、平たい形の特徴、意外と知らない金属箸の魅力をご紹介します。

韓国料理店で食事をすると、銀色に輝く金属の箸が出てきますよね。日本では木や竹の箸がなじみ深いのに、なぜ韓国では金属製なのでしょうか?
背景をたどると、古くからの金属食器の歴史と、現在のステンレス箸の実用性が見えてきます。一つの理由だけで決まったと考えるより、昔と今の食卓を見比べると面白いですよ。
今回は、知っていると韓国料理がもっと楽しくなる「金属箸の秘密」をご紹介します。料理だけでなく、手元の道具にも小さな発見が隠れています。

韓国の金属箸は昔の王族も使っていた?
韓国で金属製の箸が使われてきた歴史は、1,000年以上前にさかのぼります。百済の武寧王陵からは青銅製の箸が出土しており、古い時代の食器を知る手がかりになっています。
また、朝鮮王朝の宮中では銀の食器も使われていました。ただし、王族の食卓の姿が、そのまま当時のすべての家庭に当てはまるわけではありません。
「王族は毒を見分けるために銀の箸を使っていた」という話も知られています。これは伝えられている説の一つで、銀の箸であらゆる毒を見分けられるわけではありません。
参考:韓国学中央研究院「武寧王陵」 / 韓国学中央研究院「宮中飲食」 / University of Leicester掲載論考「Can Eun Bo’s Silver Chopsticks Really Detect Poisons?」

なぜ今はステンレス製の箸が多いの?
現在の韓国では、ステンレス製の箸が身近な食器になっています。ステンレスの普及で金属箸が手に取りやすくなり、毎日の食事に取り入れられるようになりました。
ステンレス製の箸には、丈夫で繰り返し使え、洗いやすいという特徴があります。日々の食事で使う道具だからこそ、使った後のお手入れのしやすさもうれしいところです。
キムチやナムル、焼肉など、さまざまなおかずが並ぶ韓国の食卓。金属の箸は、その景色をつくる身近な存在でもあります。
参考:Korea.net「What makes Korean chopsticks unique?」 / POSCO「From Wood to Steel: The Evolution of Chopsticks in Asia」

韓国の箸が平たいのはなぜ?
韓国の金属箸には、細長く平たい形のものがよく見られます。日本でなじみ深い木や竹の箸と並べると、素材だけでなく輪郭の違いにも気づきます。
平たい形の由来は一つに決めつけず、まずは韓国の食卓で親しまれている特徴として楽しんでみましょう。金属の箸は滑りやすく感じることもあります。手元にある箸と形を見比べるだけでも、新しい発見がありそうですね。
参考:POSCO「From Wood to Steel: The Evolution of Chopsticks in Asia」
韓国では箸とスプーンをセットで使う!
韓国の食文化を語るうえで欠かせないのが「スジョ(수저)」です。スプーンと箸を合わせた呼び方で、二つの道具が食卓で役割を分けています。
ご飯やスープはスプーンで、キムチやナムルなどのおかずは箸で食べるのが一般的です。何をどちらで食べるかに目を向けると、二つの道具をそろえる意味も分かりやすくなります。
参考:Korea.net「What makes Korean chopsticks unique?」 / POSCO「From Wood to Steel: The Evolution of Chopsticks in Asia」

金属箸で韓国の食卓を楽しもう
いつもの食卓に箸とスプーンをそろえるだけでも、韓国料理店のような雰囲気を楽しめます。たとえばビビンバの日に、使う道具にも目を向けてみてはいかがでしょう。
韓国厨房では「韓国はし(宮殿)」をはじめ、韓国料理の食卓に合う食器を紹介しています。気になる一膳を探すときは、商品写真もぜひご覧ください。

金属箸には、長い歴史と日々の暮らしに寄り添う一面があります。次に韓国料理を楽しむときは、箸の形やスプーンとの組み合わせにも注目してみてください。
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